マーケティング

銀座松屋のダセーよ福袋は、実は、ものすごいマーケティング戦略だった!

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photo by lesterp4 (http://morguefile.com)

先日、銀座松屋の福袋の社内選考会の模様がニュースに取り上げられていた。その大半が今年の流行語大賞にノミネートされているであろうワードの乱立には驚きました。いゃ呆れた。

いつ買うの?今でしょ?! クールビズ福袋
じぇじぇ!岩手の味福袋
10倍返しだ!福袋

「10倍返しだ!」「じぇじぇ!」福袋登場-日テレNEWS24

これ、本気で売れると思ったのか?とあまりのレベルの低さに愕然としたのです。今更言うのも恥ずかしいわぃというおなじみのワードをつけただけじゃん!と思っていました。いました。そう、実は違ったのです。

ちょっとスベることを想定したネーミングだった!

この話をとあるウェブ企画コンサルの代表とSEOコンサルの代表と3人で話している場で話してみたところ意外な答えが返ってきたのです。この2人は私とは全く異なる才能を持ち、違った視点から物事を考えられる人たちなので話が盛り上がりすぎてしまう。しかも話の中身が濃すぎる…。そんな2人からは答えは「ターゲットが明確なだけなのでは?」というものだったのです。

そうなんです。銀座松屋のメインターゲットに合わせたネーミングだったのです。しかも、私のように「こんなんあるらしいぜ」と話題にしてしまうことも想定していたのではないかと思ってしまいます。サイテーションのことまで考え抜かれた絶妙なネーミングだったのです。まんまとやられました。

スベることに若干の心地よさまで感じているであろうオヤジ様たちは、「これはネタになる!」とこぞって買いに行くのではないでしょうか?そして福袋を片手に叫ぶのです。じぇじぇ!周りからは、「マジで買ったんすか?!」とか「もう古いし」とか言われながらもニコニコと「違うか」と笑っているオヤジ様がいるのです。

ここまでくると盛り上がりさえ想像できてしまいます。すごい戦略です。SNSでも投稿され拡散されていくことでしょう。なにそれウケるーーなのです。

ターゲットとタイミングとメディアが抜群

銀座松屋のメイン顧客がどれくらいの年齢層でどれくらいの年収層なのかは知りませんが、おそらく若くはないだろうなということは高額福袋があることから想像できます。ということはメインの情報収集元はテレビや新聞などのマスメディアなのだろうと想像できます。そして、流行語がやや下火になってきているタイミングでの発表でそのターゲット層は「まだ流行ってるやん」とか「ネタになるぞ」と喜ぶのです。しかも他の福袋では実現できないUSPもしっかりと確立されています。

マーケティングの原則は、正しい市場に正しいタイミングで正しいメディアを使ってPRすることだと思っています。とすれば、この福袋は王道を行っているのです。私がターゲットになっていなかっただけだったのです。

2014年の正月には、この福袋の成果がわかります。マーケティングの仮説と検証もできます。今回はやられた感じですが、とても勉強になりました。そして、これを気づかせてくれた2人にはとても感謝しています。今度は私が2人に

 

倍返しだー!

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